• 2021/03/19

カビの生えている場所と言えば、お風呂場やトイレ、キッチンなど
水廻りを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか？
しかし、現代の日本の住宅では、さまざまな場所が
カビの発生のターゲットとなっています。

もともと、日本は高温多湿地帯で、カビが生えやすい環境にあります。
私たちのご先祖様は、そのことをよく知っていたため
伝統的な日本家屋と言えば、床も天井も高く、通気性に優れていました。
土壁、畳、襖、障子など、使用されるものは全て湿気を吸うものです。

木と紙と土で作られていたわけですから
カビなどのバイ菌を発生させない、あるいは菌がついても生育できない
「通風」を確保するような理想的な機能を持っていたことになります。

しかし、現在の日本の住宅は、これとは全く反対の構造が当てはまります。
生活が西洋化し、住宅の構造部を断熱化したことです。
気密性がよく、空調効率が向上した反面
住まい全体的に結露の生じやすい環境となる要因にもなっています。
すなわち、「カビ」の生えやすい環境ということになります。

特に注意が必要なのは、マンションです。
一般的に気密性の高い構造になっているため暖かく、湿気も多い傾向にあります。
冬になると、コンクリートの壁が外から冷えて
室内の結露リスクは高くなる傾向にあります。

カビを抑えるには、換気が大事です。
このように、気密による住まい全体のカビリスクには
基本的にはカビ取り剤や消毒用アルコールで、カビをふき取ります。
溶剤はのこらないように水拭きしてから乾燥させたうえで、防止剤を塗布していきます。
床、畳、じゅうたん、窓、食器棚、押入、エアコンフィルターなどに有効な対策です。

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