タイル目地からの汚れ「はなたれ」を防ぐには?
- 2021/05/20
建築物の表面仕上げ材として、タイルにはじつにさまざまな種類がありますね。
タイルは、陶器質にしても、磁器質にしても
いずれも1000℃以上の高温で焼成した「無機質」となっています。
しかし、施工後しばらくしてから生じる汚れは
たとえそれが外的な要因であったとしても
タイル自体の汚れとか、タイル構造体の変質とみられることが多いのです。
タイルの汚れの原因は、いくつか考えられますが
ここでは、「目地から流れ出る白い汚れ」について考えていきます。
結論から言いますと、その汚れは「エフロレッセンス」「白華(はっか)」
または、その状態から「はなたれ」とも呼ばれます。
外装にタイルを用いる際、最適な工法でおこなわれなかったために発生することが多い汚れです。
タイルは、外壁や水回りなど、水気の多いところに多く採用されますが
タイルの裏面に水が浸入してしまうと、水分は下地セメントの中に含まれる
セメントの石灰を溶かし、水酸化石灰となって、目地部から染み出てくるようになります。
それが、空気中の炭素ガスと出会い、石灰石となって白く汚すわけです。
下地処理にモルタルを使用せずに施工できれば、こうした汚れは防ぐことができます。
また、モルタルを使用する際は、次のような点の配慮がポイントです。
・吸水性の高い陶器質のタイルは使用しない
・モルタルではなく、有機系の接着剤張り工法で施工する
・タイルと建物のあいだに水分が浸入しないように、しっかりと雨押さえをする
しかし、自然の外的要因などもあって、モルタルを使用するときは
残念ながら「はなたれ」が出ないとは限りません。
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